今すぐできるチームエンゲージメント向上の方法とその理由

予算ゼロでもチームのやる気と成長を引き出す方法があります。それがナレッジシェア。今すぐ始められる、学びの文化づくりの第一歩をご紹介します。


ナレッジシェアによるチームエンゲージメントの強化

多くのチームリーダーは、すぐにエンゲージメントを高められる力を自分が持っていることに気づいていません。とてもシンプルで、しかも効果的な方法の一つが、「チームに外部の知識を取り入れる」ことです。これは、個人とプロフェッショナルの両方の成長をサポートする洞察を共有するというアプローチで、実行は簡単、予算も不要、しかもチームにとって関連性の高い最新情報を得られるというメリットがあります。 ある同僚が、大人数のチームを率いていた時にこの取り組みを成功させた様子を見て、とても嬉しく感じました。では、そのステップを見ていきましょう。

第一歩の準備

以前の記事でもお伝えしましたが、エンゲージメントを向上のための「3つのステップ」が非常に効果的です。この方法に興味がある方は、 こちらまでご連絡ください。.

トピックとスピーカーの特定

適切なトピックを見つける方法のひとつが、チームのパフォーマンスレビューを振り返ることです。メンバーの評価を書いている時に、「もっとXについて学ぶ機会があれば…」「Yを誰かが教えてくれたら…」と感じたことはありませんか?

また、業界のトレンドや新しいツール、手法について話すことが多いメンバーにも注目してみましょう。サクセッションプランニングという視点から見れば、重要分野の知識を深めることほど有意義なことはありません。彼らが何に興味を持っているのか? どんな知識のギャップが、個人とチームを強化できるのか?を考えてみてください。

もう一つの方法は、「見て見ぬふりされている課題(=部屋の中の象)」に目を向けること。1on1では話題に出ないけれど、チームにとって有益なテーマがあれば、それについて調べて発表することで、発表者の理解が深まるだけでなく、チーム全体の知識向上にもつながります。

スピーカーの準備

適切なスピーカーを選ぶことも重要なプロセスの一部です。将来マネージャー候補となるチームメンバーや、プレゼン力を伸ばしたいメンバーなどが良い候補です。

選出後は、本番までしっかりとサポートしましょう。初めての発表者によくある課題には以下のようなものがあります:

  1. 情報過多:調べたことを詰め込みすぎて、シンプルに伝えることができない。→「家族に説明するつもりで構成してみよう」と助言を。
  2. 一方的に話し続けてしまう:緊張のあまりすぎて一方的に話し続けてしまう。→スピーカーノートに質問を入れるなどして、対話を促すよう助言を。
  3. 質疑応答中の沈黙:Q&Aで質問が出なかった場合は、リーダーが一つ質問することで沈黙を防ぎ、スピーカーの自信を高めましょう。
  4. 適切な時間配分:30分だと短すぎ、60分だと長すぎることがある。→Q&A込みで45分程度がちょうどよい。

スケジューリング

ランチタイムを活用して、気軽に学べる「ランチ&ラーニング」形式がおすすめです。

または「学びの週間(Learning Week)」のように、集中的に複数回行うのも良い方法です。期間を明確に設定することで、取り組みのだらだら化を防ぎ、モチベーションを維持できます。

セッションの記録と共有

  1. 録画:Zoomなどを使って録画し、可能であれば社内の学習プラットフォームにアップしましょう。他チームへの共有にも活用できます。
  2. 資料共有:発表後に、PDFにしたプレゼン資料や出典リンクを配布すると、学びの定着につながります。また、今後の発表者の参考にもなります。

学びの振り返りと次のアクション

セッションの効果を最大化するために、発表者とチーム両方に対してフォローアップを行いましょう。

  1. フィードバック収集:Googleフォームや社内アンケートを使って感想を集めましょう。今後の改善点や深掘りすべきテーマの発見にもつながります。
  2. 振り返り面談:発表者とはポジティブフィードバックをベースに振り返りましょう。「良かった点 → 改善点 → もう一つ良かった点」の流れが効果的です。
  3. 成長の観察:発表者が、不確実な状況でも自信を持って話せたか、聴衆との関わりを工夫できたか、この経験を学びと感じているか、を確認しましょう。
  4. ピアコーチング:複数回の実施を予定しているなら、前回のスピーカーが次回の発表者をサポートする仕組みにして、学び合いの文化を醸成しましょう。
  5. 模範を示す:最初のセッションはチームリーダー自身が担当するのも効果的です。期待値を示すことができます。

楽しく、カジュアルに!

この取り組みは、堅苦しい研修ではなく、楽しく学び合う機会にすることが大切です。発表者がリラックスして話せる雰囲気づくりを心がけ、参加者が「学べてよかった」と感じることを目指しましょう。チームメンバー同士が進んで知識を共有し合う環境をつくることで、単なるエンゲージメント向上にとどまらず、「学び続ける文化」が育まれます。

チームのエンゲージメントを高めるために、うまくいった方法はありますか?ぜひコメントで教えてください!

チームや個人のアサーティブネスとエンゲージメント向上のためのコーチングや研修にご興味がある方は、ぜひ こちらまでご連絡ください。.


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